なぜ「急増した2kg」の正体は水なのか?

カテゴリーブログ
タグパーソナルトレーニングメリット八丁堀新富町運動
この投稿をシェア twitter facebook line

1. 脂肪 VS 水分:エネルギー密度の決定的な違い

まず、脂肪として2kg増えることがどれほど大変かを知る必要があります。

  • 脂肪1kgを増やすのに必要なカロリー:
    7,200kcal
  • 脂肪2kgを増やすのに必要なカロリー:
    7,200kcal*2 = 14,400kcal

【現実的な視点】
もし一晩や数日で2kg増えたとしたら、あなたは普段の食事に加えて14,400kcal(カツ丼約14杯分)を余分に摂取しましたか?

  • NOの場合 その体重増加の正体は水分です。
  • YESの場合 脂肪の可能性がありますが、消化吸収の限界があるため、それでも全てが脂肪になるわけではありません。

2. 体重増加のメカニズム:体内で何が起きているか

水分が体に溜め込まれる主な要因は以下の3つです。

A. 糖質(グリコーゲン)の貯蔵タンク 🍚

炭水化物を多く摂ると、体はそれを「グリコーゲン」として肝臓や筋肉に蓄えます。この時、水も一緒に引き込まれます。

  • 結合の法則:
    {グリコーゲン} 1g + {水} 3g〜4g

つまり、食べ過ぎた翌日に体重が増えているのは、エネルギー(グリコーゲン)と一緒に大量の水が筋肉や肝臓に保持されているからです。これは「太った」のではなく「エネルギーが充填された」状態です。

B. 塩分(ナトリウム)による浸透圧調整 🧂

塩辛い食事(ラーメン、スナック菓子など)を摂ると、血中の塩分濃度が上がります。体は濃度を一定に保とうとして、水分を排出せずに溜め込みます。

  • メカニズム:
    血中塩分濃度上昇 → 喉が渇く→ 水を飲む→尿として出さずに保持(むくみ)

C. 消化管の内容物 💩

食べたもの自体にも重さがあります。食べてすぐに消化・排泄されるわけではありません。

  • 滞留時間:
    食べ物は胃や腸に24〜72時間ほど留まります。
    食べた物の重量} + 消化液 = 一時的な体重増加

3. タイムライン:いつ元に戻るのか?

この「偽の体重増加(水分)」が解消されるまでの目安です。

経過時間体内の変化推奨アクション
翌朝グリコーゲンと水分でMAX体重焦らない。水分を摂る。
24〜48時間余分な塩分が尿として排出され始めるカリウム(野菜・果物)を摂る。
3日〜1週間グリコーゲンが消費され、水分も抜ける通常の食事に戻すだけで元通り。

4. 結論:本物の脂肪はどう増える?

脂肪と水分・むくみの増え方はグラフの波形が異なります。

  • 水分の増加(急激なスパイク):
    📈 ドンと上がって、数日でスッと戻る(ジグザグした動き)。
  • 脂肪の増加(緩やかな上昇):
    📉 1ヶ月、半年単位で少しずつベースラインが上がっていく。

【まとめ】
短期間(1日〜数日)で増えた2kgは、物理的に脂肪として蓄積することが不可能なカロリー量であることがほとんどです。それは体が正常に機能し、エネルギーを蓄え、塩分濃度を調整している証拠(=水分)ですので、焦って極端な食事制限をする必要はありません。