私はふだん、お客さまに「こうしてください」「こうすべきです」とはあまり言いません。
前のブログにも書きましたが、ライフスタイルを変えるかどうかは、あなた自身が決めることだと思っているから。
でも、これだけは言わせてください。
ウォーキングだけは、毎日してほしいんです。
これは義務感から言っているのではありません。押しつけたいわけでもない。
ただ、長くこの仕事をしてきて、「これだけは本当によかった」と多くの方に言っていただける習慣が、ウォーキングだったんです。
今日は、その理由を正直にお伝えしたいと思います。
なぜ、ウォーキングなのか
正直に言います。ウォーキングは地味です。
劇的に痩せるわけでも、筋肉がつくわけでも、SNSで映えるわけでもない。
でも私は、「地味であること」こそがウォーキングの一番の強みだと思っています。
「特別な道具もいらない。特別な場所もいらない。特別な体力もいらない。靴さえあれば、今日から始められる。」
筋トレはジムに行かないとできない。ランニングは体力がないと続かない。ヨガはマットと空間が必要。
でもウォーキングは、どんな体型でも、どんな年齢でも、どんな体力レベルでも、「今日できる」。
その「今日もできた」という感覚の積み重ねが、アドラーの言う「ライフスタイルの変化」の入口になる、と私は本気で信じています。
毎日歩くと、体に何が起きるのか
科学的な話を少しだけ。
| 🩺 血糖値の安定 | 食後30分のウォーキングで血糖値の急上昇を抑える効果があるとされています。 |
| 🧠 脳の活性化 | 有酸素運動により海馬が刺激され、記憶力・集中力の向上が期待できます。 |
| 😴 睡眠の質が上がる | 体内時計が整い、入眠がスムーズになる方が多いです。 |
| 💪 基礎代謝の維持 | 筋肉量の低下を防ぎ、太りにくい体の土台をつくります。 |
| 🌿 ストレスの軽減 | セロトニンが分泌され、気分が落ち着きやすくなります。 |
これだけの効果が、お金をかけずに、今日から手に入る。
改めて言葉にすると、すごいことだと思いませんか。
「週3回」より「毎日」にこだわる理由
「週3回でも効果はありますか?」とよく聞かれます。もちろん、あります。
でも私が「毎日」にこだわるのは、効果の話ではなくて、習慣の話です。
「やらない日を決めると、人は『今日はその日だ』と都合よく解釈する。毎日なら、そんな言い訳が生まれない。」
これ、笑えない話で、私自身が何度もやってきました。「週3回走る」と決めたのに、気づけばどんどん「今日じゃない日」が増えていく。
毎日歩くと決めると、雨の日は屋根のある商業施設を歩けばいい、忙しい日は10分だけでいい、という「続けるための工夫」が自然と生まれます。
それが、習慣が本当の意味で根づく瞬間だと思っています。
「完璧にやる」より「毎日少しやる」。それがライフスタイルを変える唯一の方法だと、私は思っています。
どのくらい歩けばいいか
よく「1日1万歩」と言われますが、最初からそこを目指さなくていいです。
私がおすすめする、最初のハードルはこれだけです。
まず「外に出る」だけでいい。
時間は5分でも構いません。
「外に出る」という動作が習慣になれば、自然と歩く時間は伸びていきます。最初から距離や歩数を気にすると、達成できなかった日に「失敗した」と感じてやめてしまう。
失敗しない目標から始めてください。
慣れてきたら、少しずつ時間を伸ばしてみてください。目安はこんな感じです。
- 最初の1週間 ── とにかく外に出る(時間不問)
- 2〜4週目 ── 10〜15分を目標に
- 1ヶ月以降 ── 20〜30分を心地よいペースで
- 3ヶ月以降 ── 自分のリズムが自然に生まれてくる
この段階になると、「歩かないと気持ち悪い」という感覚が生まれてきます。それが、ライフスタイルが変わった証拠です。
ウォーキングとパーソナルトレーニングの関係
ここで少し、当ジムのことも話させてください。
私のジムに来てくださる方の多くは、週1〜2回のセッションです。そして私がほぼ全員に伝えることが、このウォーキングです。
週1回のトレーニングは、「種をまく」時間。
毎日のウォーキングは、「その種に水をやる」時間。
どちらが欠けても、花は咲きにくい。週1回のセッションだけで「変わろうとする」のは、実は効率が悪くて、日常の中に小さな動きがあってこそ、体も心も変わっていきます。
当ジムでは、トレーニングのメニューだけでなく、日々の歩き方や姿勢のこと、睡眠や食事とウォーキングの関係なども一緒に考えます。
「運動が続かない」と感じてきた方ほど、まずウォーキングから始めることをお勧めしています。
「ジムに来る前から、すでに始められることがある。それがウォーキングです。」
おわりに
変わりたいと思う気持ちがあるなら、今日の夕方、少しだけ外に出てみてください。
5分でいい。コンビニまででいい。
それが、あなたの新しいライフスタイルの、最初の一歩になるかもしれません。
そしてもし、一緒に歩く理由を見つけたくなったら──いつでも声をかけてください。
あなたが変わりたいと思ったとき、そのそばにいることが、私の仕事です。
