糖質制限で体重が減る理由

ダイエットをするには、糖質を減らすか脂質を減らすかの2択しかないという話を以前しました。短期間で痩せるにはどちらが効果的かと聞かれたら、それは糖質制限であると言えます。脂質はエネルギーとして利用される流れが糖質とは違うため、どうしても時間がかかってしまいます。
糖質は体内に入ると消化の過程でグルコースに分解され、筋肉や肝臓でグリコーゲンとして蓄えられます。体内で貯蔵できるグリコーゲンは大体400gであると言われています。その際に、グリコーゲン1gあたり約4gの水が必要になります。つまりグリコーゲンを1g貯蔵すると5gくらいの重さになり、先ほど話した体内に蓄えられる平均値は400gなので、5g×400gで、単純計算で2kgほど体重が増えます。
勘のいい方は気づいたかもしれませんが、糖質制限をすると逆のことが起こります。糖質を制限することで体内のグリコーゲンが枯渇します。ということは、先ほど増えた2kg分のグリコーゲンが無くなることになり、その結果体重が2kg落ちます。
糖質制限を始めるとすぐに2kgくらい落ちるのはそのためです。これは脂肪が燃焼して落ちたわけではなく、体内の水分が減少することによる体重減少です。厳密に言うと他にも考慮すべきことはありますが、大体こんな感じで覚えておいてください。糖質制限初期で減った体重は、食事を元に戻すとすぐに増えるのはこのためです。
糖質制限はタイミングを見て使えば非常に有効ですが、長期的に行うと筋肉が落ちやすくなったり、疲れやすくなるなどのデメリットも生じやすくなるため、実施の際はご相談ください。