凄い機転の聞かせ方

私が一番最初に勤めた会社は税理士事務所でした
私が大学を出た頃は、税理士法人というものはなく、節税の関係で、かなり高い確率で個人事務所プラス、別会社として法人を設立していました
私は税理士事務所勤務といいながら、経営コンサルタント会社として設立されていた別会社の所属として働いていました。
最初の１年ほどは経営コンサルの仕事をやっていましたが、２年目以降は、数字の勉強をもっと勉強したかったため、税理士事務所の仕事をメインに行うことになりました。
そんな矢先税理士事務所で働き始めた途端、関与先に税務調査が入る事になりました
新卒２年目の私に取って、税務調査は恐怖以外の何ものでもありませんでしたが、所長や上司も立ち会うということで若干安心していました
私がいた事務所の所長はもと税務調査官で税理士を始めたため、その地域の税務署に対してはかなり強気な態度と、税務調査に対する対応能力の高さからお客さんがついていました
先輩達からも、所長の税務調査での機転の利き方と対応能力の素早さに関する噂は聞いていましたが、いきなり私がそれを目の当たりにするとは思いませんでした
私のお客さんは写真屋さんでした
調査当日、社長が会社名義で購入したポルシェについて、税務署から指導が入りました。
まぁ普通に考えれば、ポルシェを社用車として使う会社なんてありませんよね？
そこで所長が言った言葉が凄かった
「あ～～～～　それはここで撮影用に使うために購入したものなんですよ」と
その瞬間鳥肌が立ちました
まだまだ尻の青かった私に取って、このとっさのアドリブは衝撃的でした
結局、お客さんのポルシェについてはお咎めなしとなりました
機転が利くって凄いことです
私の全ての基本は、この頃に培われたものだと思います